京都美術文化賞
美術の創作活動を通じて京都府市民の精神文化向上に多大の功績があった人に対して「京都美術文化賞」を授与。
第39回京都美術文化賞受賞者
(敬称略)
星野 曉(ほしの さとる) 陶芸
1945年新潟県生まれ。'71年立命館大学経営学部卒業。'72年より藤平陶芸にて陶芸見習修行。'74年~'80年走泥社展出品。'79年黒陶技法による見える表層から見えない深層に視線を導く「表層・深層」シリーズを開始。'86年集中豪雨による山津波にてアトリエ崩壊を体験。以後自然物としての土に身体をもって無媒介に切り込み、混沌から新たなる秩序(作品)の生成に立ち会うと云う姿勢をインスタレーションで展開。'05年より「始まりのかたち螺旋と出会って」を展開、加えて焼成に置ける溶解の問題に釉薬を使った「春の雪」シリーズで取り組み、また色と指跡による装飾の発生へと展開して現在に至る。
'81年~'22年国際陶芸アカデミー会員。'91年~'03年大阪産業大学環境デザイン学科にてクラフトデザインを教える。
展覧会
'79年「第5回日本陶芸展」《表層・深層》出品、'80年「アート・ナウ'80」(兵庫県立近代美術館)、「第13回日本国際美術展」(東京都美術館・京都市美術館)、'93年見附市文化ホール“アルカデア”(新潟県)に陶壁作品《泡の誕生より古代緑地そして泥炭層へ》委嘱制作、'99年個展「再生/コペルニカス以前の泥Ⅱ」(アリアナ美術館/スイス)、'00年個展「古代緑地」(西フランドル州立近代美術館/ベルギー)、'01年個展「古代緑地の雨」・パフォーマンス「水・土・日と身体の間で」(ビクトリア&アルバート博物館/イギリス)、'02年個展「滋賀の現代作家展 星野 暁 黒陶 出現する形象」(滋賀県立近代美術館)、'10年「第21回ヴァロリス国際陶芸ビエンナーレ」(マニエリ美術館・陶芸博物館/フランス)、'17年「始まりのかたち-螺旋'17」(LIXILギャラリー/東京)、'18年「セラミックス ナウ ファエンツァ 60周年記念展」(ファエンツァ国際陶芸美術館/イタリア)、「水と土の芸術祭」(新潟市美術館 他)、「インド陶芸トリエンナーレ-開拓」(ジャワハー美術センター/インド)、「台湾国際陶芸ビエンナーレ-人文回帰」(新北市立鴬歌陶磁博物館/台湾)など多数。
受賞
'79年「第5回日本陶芸展」文部大臣賞、'80年「第2回ジャパンエンバ美術コンクール」優秀賞、'98年「サントリー美術館大賞展-挑むかたち」佐治奨励賞など。
代表作
「表層・深層Ⅱ」('79年)、「再生/コペルニカス以前の泥Ⅱ」('99年)、「始まりのかたち-螺旋'17」('17年)
「表層・深層Ⅱ」1979年
「再生/コペルニカス以前の泥Ⅱ」1999年
「始まりのかたち-螺旋'17」2017年
村田 好謙(むらた こうけん) 漆芸
1956年京都府生まれ。'75年京都市立美術工芸高等学校(旧日吉ケ丘)漆芸科卒業、漆芸作家 服部峻昇氏に師事。'77年~'80年日本画専門学校に在籍。伝統的な漆芸技法に加え、多様な表現方法を駆使したダイナミックな構図で、自然の美しさや神秘を表現する。'08年日蓮総本山身延山久遠寺五重塔内壁画制作。京展、日展など公募展で審査員を務める。
好謙漆工房主催。日展特別会員、日工会常務理事・事務局長、京都府工芸美術作家協会副理事長、創工会会員。
展覧会
'90年アートフェア(アメリカ、'97年アメリカ、'07年韓国、'17年中国)、'96年個展(オランダ)、'01年「京都の工芸展」(京都国立近代美術館・東京国立近代美術館)、「京都の工芸inエディンバラ展」(イギリス)、'03年個展(アメリカ)、'05年「日本・ノルウェー交流100周年記念展」(ノルウェー)、'08年「日本・フランス交流150周年記念工芸京都展」(フランス)、'13年「日本・ベトナム交流40周年記念工芸京都展」(ベトナム)、'16年「パリ10人展」(フランス)、「台日芸術交流展」(台湾)、'17年「シーボルトハウス現代漆芸展」(オランダ)、「作家協会選抜展」(中国)、'18年「上海劉海粟美術館京都工芸選抜展」(中国)、'24年個展(建仁寺/京都)、'25年個展(大阪・関西万博/大阪)、など多数。
受賞
'84年「日本新工芸展」新工芸賞('85年東京都知事賞)、'86年「全関西展」関展賞1席('87年同3席、'89年委嘱賞)、'88年「京都府工芸美術作家協会展」京都府知事賞、91年「京展」市長賞('93年同賞)、'00年京都市芸術新人賞、'11年「日工会展」内閣総理大臣賞('21年文部科学大臣賞)、「日中交流芸術大賞展」大賞、'16年京都府文化賞功労賞、'19年「日展」会員賞('25年文部科学大臣賞)など。
代表作
「命の煌めき」('15年)、「天照の空と海」('21年)、「生命の泉」('25年)
「命の煌めき」2015年
「天照の空と海」2021年
「生命の泉」2025年
撮影:大河原光
大西 伸明(おおにし のぶあき) 現代美術
1972年岡山県生まれ。'98年京都市立芸術大学大学院美術研究科版画修了。'13年~'14年五島記念文化賞美術新人賞受賞によりドイツ・ベルリンに滞在。版画特有の「複数性」と「単独性」を併せ持つ中間領域を作品の起点とする。樹脂による型取りや版画技法を駆使し、日常に存在する身近なモノの表面を剥ぎ取るように写し出し、新たな形として生み出している。
京都市立芸術大学(版画専攻)教員。多摩美術大学客員教授。
展覧会
'06年個展「Desktop, Dress, Gray」(国際芸術センター青森) 、'08年個展(入善町 下山芸術の森 発電所美術館/富山)、'11年個展「UNTITLED」(兵庫県立美術館)、'12年「自由になれるとき—現代美術はこんなにおもしろい!」(岡山県立美術館)、'14年「高松コンテンポラリーアート・アニュアル vol.04『リアルをめぐって』」(高松市美術館/香川)、'16年「榮水亜樹・大西伸明」(Galerie Nicola von Senger AG/スイス)、'20年「京都市京セラ美術館開館記念展 京都の美術250年の夢」(京都市京セラ美術館)、'22年「岡崎和郎・大西伸明『Born Twice』」・個展「光体」(MA2 Gallery/東京)、'23年「岡山県立美術館35周年収蔵品展 CORRELATION–交流と継承」(岡山県立美術館)、'24年個展「影見」(ギャラリーあしやシューレ)、'25年個展「あらゆる透明なユーレイの複合体」(真庭市蒜山ミュージアム/岡山)など多数。
受賞
'97年「全国大学版画展」買い上げ保存賞・観客賞、'04年「京都府美術工芸新鋭選抜展」最優秀賞、'07年「あおもり国際版画トリエンナーレ2007」あすなろ賞、'08年「第1回岡山県新進美術家育成|氏賞」大賞、'12年第23回五島記念文化賞美術新人賞、'13年「PAT in Kyoto:第1回京都版画トリエンナーレ」優秀賞、京都府文化賞奨励賞など。
代表作
「Mini cupa」('08年)、「Glass」('22年)、「Dodge ball」('25年)
「Mini cupa」2008年
「Glass」2022年
「Dodge ball」2025年
撮影:大河原光
第38回京都美術文化賞贈呈式
2025年5月27日、ウェスティン都ホテル京都において、第38回京都美術文化賞贈呈式を開催しました。
左より 三代宮永東山氏、赤松玉女氏、川嶋渉氏
第38回京都美術文化賞受賞記念展
終了
内容
第38回京都美術文化賞受賞者である川嶋渉氏(日本画)、赤松玉女氏(絵画)、三代 宮永東山氏(陶芸)の受賞記念展を開催します。
特別展示「京都美術文化賞のあゆみ」と題して過去の受賞者9名(第19回~第21回)の作品も併せて展示いたします。
【特別展示】
第19回受賞者―西野 陽一 宮瀬 富之 上野 真知子
第20回受賞者―入江 酉一郎 平岡 靖弘 井隼 慶人
第21回受賞者―木村 秀樹 秋山 陽 松本 ヒデオ
会期
2026年1月16日(金)~1月25日(日) (1月19日(月)休館)
【ギャラリトーク】
受賞者によるギャラリートークを開催します。
1月16日(金)午前11時30分 宮永 東山氏
午後2時 川嶋 渉氏
午後2時30分 赤松 玉女氏
会場
京都文化博物館 5階展示室