美術の創作活動を通じて京都府市民の精神文化向上に多大の功績があった人に対して「京都美術文化賞」を授与。
北山 善夫 (きたやま よしお) 絵画・彫刻
1948年滋賀県生まれ。'82年第40回ヴェネツィア・ビエンナーレ(日本館)、カーネギーインターナショナル展、インド・トリエンナーレ等の国際展に多数参加。特に、竹や和紙を用いた大規模な彫刻作品が幅広く紹介され、建築プロジェクトにも取り組む。90年代半ばより、鳥の子和紙にインクを用いて描かれる大判の平面作品を展開。粘土の彫刻をもとに描いた「偶像図」や、宇宙の曼荼羅図ともいえる「宇宙図」等に取り組み、豊田市美術館の個展、アジアンアート・バングラデシュ・ビエンナーレにて紹介される。'92年に愛知文化芸術センターに高さ36×幅19×奥行16mの国内最大の屋内彫刻作品「私(あなた)」を設置、'08年に上海のワールド・フィナンシャル・センタービル90階に15mの彫刻作品を設置し話題になった。
岸 映子 (きし えいこ) 陶芸
1948年奈良県生まれ。'98年京都精華大学人文学部卒業。国際陶芸アカデミー会員。多様な表現が可能な陶芸の魅力に惹かれ、土作りから始まる「彩石象嵌」という独自の技法を確立する。コンクールやマックナイトアーティストインレジデンス(2000年、米・ミネアポリス)を経て、独創的な幾何学形体の作品を生み出す。ハーバード大学、中国清華大学芸術博物館他、海外での講演多数。
西山 美なコ (にしやま みなこ) 現代美術
1965年兵庫県生まれ。'91年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。90年代より日本の消費社会の表層にひそむ「カワイイ」や「ピンク」、「装飾」といったテーマに着目し作品を制作。砂糖を使って王冠を作り時間の経過を観察する。2000年代に入り限りなく消え入るような壁画や、光の反射を利用した知覚に関わる作品、シュガーペーストを用いたインスタレーションなどにも取組む。ホスピタルアートにも多数参加。
2023年5月30日、ウェスティン都ホテル京都において、第36回京都美術文化賞贈呈式を開催しました。
【特別展示】
第13回受賞者―堂本 元次 井上 隆雄 江里 佐代子
第14回受賞者―渡辺 恂三 木代 喜司 福本 繁樹
第15回受賞者―岩本 和夫 小林 陸一郎 栗木 達介