美術の創作活動を通じて京都府市民の精神文化向上に多大の功績があった人に対して「京都美術文化賞」を授与。
伊庭 靖子 (いば やすこ) 洋画
1967年京都市生まれ。’90年嵯峨美術短期大学版画科専攻科修了。’99年仏・モンフランカン、2001~’02年ニューヨークにて滞在制作を行う。身近なモチーフを撮影した写真をもとに、素材の質感や空気感を繊細な色彩で表現し、手触りなどの見えないものを視覚化することで、記憶や触感と結びつく豊かな世界を描き出す。
笹井 史恵 (ささい ふみえ) 漆芸
1973年大阪府生まれ。’98年京都市立芸術大学大学院美術研究科漆工専攻修了。2003~’05年タイ国立チェンマイ大学にて滞在制作を行う。漆独特のふっくらとした丸みとエッジ、それにより生まれる陰影を特徴とする軽やかで表情豊かな作品を生み出す。京都市立芸術大学准教授。
中原 浩大 (なかはら こうだい) 現代美術
1961年岡山県生まれ。’86年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。’80年代前半より多くの自主企画によるグループ展に参加し、様々にスタイルを変えながら、インスタレーション・立体・平面等の作品を発表。’90年の個展「Homage to the LEGO age」以降、美術作家としての自身の文脈やあり方を問い直そうとする作品を発表、2000年以降は共同研究やプロジェクトへの参加、ツバメの塒入りの観察記録、自己の幼少期の描画物を一覧する展示を企画するなど、幅広い活動を志向し展開する。京都市立芸術大学美術学部教授。
2021年11月12日、ウェスティン都ホテル京都において、第34回京都美術文化賞贈呈式を開催しました。
【特別展示】
第7回受賞者―黒崎 彰、鈴木 治、来野 月乙
第8回受賞者―下村 良之介、番浦 有爾、深見 陶治
第9回受賞者―岩倉 寿、木村 光佑、富樫 実